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2.結成-中学校-
直井 「俺、中学1年生の時はすごい普通だった。小学校の最後に応援団長をやって、それでもう、俺の時代は一旦終えた。その時にほんと、すべてを手にしたから。マジでモテた。彼女とかいたもん、だって。小学校の時に。そんときがファースト・キスだもん。だから、中1はすっごいおとなしかった。なんか様子見だったよね」
藤原 「中1とか、みんな牽制し合ってたからな」
直井 「うん。やっぱみんなそうだよね」
増川 「そうそう、だからいろんな学区から、いろんな人達が集まるわけじゃん」
直井 「あと、仲の良かった奴とも別のクラスになっちゃったから、ほんとおとなしかった」
藤原 「ある程度の理性とエゴみたいなのも芽生えてるしな」
直井 「で、中2でヒデちゃんと同じクラスになって。こっから始まったね。またね」
藤原 「別の伝説を作ったよな(笑)」
「うししししし」
直井 「俺とヒデちゃんともうひとりで『トイレッツ』っていうのを組んだの」
「最初はただバレーボールやってたんだけど、もうひとりが『こうすると面白いよ』って言って、サンポールっていうトイレ洗剤に、ね?」
藤原 「『混ぜるな危険』って書いてあるのにいろいろ混ぜて、いけないガスを作るの(笑)」
直井 「それでトイレん中で変な匂いを発しながら思いっきりバレーボールをやって。蛍光灯いくつも割って(笑)」
「『目が痛え、痛え』って(笑)」
直井 「あとよく、呼吸止めたりして遊んだよね(笑)。で、その頃、ヒデちゃんがヴィジュアル系の音楽とか聴いてて。そん時のヴィジュアル系ってすごいアンダーグラウンドな存在で」
藤原 「Xが出はじめた時だよな」
直井 「そう。そいでヒデちゃんが俺に、Xの「Vanishing Vision」を聴かせてくれて。それがもうすっごい衝撃で。「音楽カッケー!」って思った。だからヒデちゃんが俺に音楽の一番初めの、すごい衝撃をあたえたひと」
「俺、5歳上くらいのねーちゃんがいて、それがすごい聴いてたんだよ。自分が中学生の時に高校生だとさ、憧れってんじゃないけど、カッコいいなみたいなとこあるから。だから音楽の善し悪しとかじゃなく、「周り誰も聴いてないけど俺は聴いてる」みたいな感じで。」

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