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小学校時代〜藤原〜 | |
藤原 | 「小1でも会ったよね」 |
直井 | 「小1でも会った。あのね、その時は『プルート』っていうファミコン屋さんがあって。そこで会った時に、俺、『もっちゃん!』って呼んで。ほんっと嬉しくて。それははっきり覚えてる。全然変わってなくて。その頃、俺にとってもっちゃんって、なんかガッチャマン…『ガッチャマン』っていうアニメあったじゃん。で、すごいガッチャマン…声がすごいね、『オイ!』って感じだったの。『こっち行こうぜい!』って感じだったの。それがすごいガッチャマンの主人公の声に似てんだよ。なんか『〜ぜ』とか、結構、不良的な言葉遣いするのね。俺が『何々だよね』って言うと『オウ!』って言って。カッコいい。そういうのが変わってなかった。」 |
藤原 | 「うししししし。でも小学校の俺って、結構…結構アングラだったね。アウトサイダーだった。底辺だった。学校相手に闘ってた。なんか全員底辺みたいなとこあったしな、俺の周りは。やっぱ俺、バカだったよ。2階から飛び降りたりしてたもん。『土があると平気』っていうのを証明するために笑。『昨日テレビでやってたけど、高いとこから飛び降りても下が土だと大丈夫らしいよ』とか言って。『嘘だ、死ぬに決まってる』『じゃあ飛んでみるよ』って、それで飛んだりとかして。すっげー痛かった(笑)。でも生きてた。あれは秘密裏に行われた度胸試しだったね。それがすべてを物語るかって言ったら、どうかわかんないけど。でもそういうことやってて、それで結構周りはついてきてくれてたかもしんない。なんとなくそうだったかもしんないな。でも…大体友達のこと嫌いだった(笑)。大体嫌いだった。嫌いな奴ばっかだった。なんかご機嫌とりでさ、大概、先生の」 |
直井 | 「俺らそっちじゃなかったよね」 |
藤原 | 「だから俺が行ってた王子台小は良い子ちゃんが多かったんだよ。チャマ達が行ってた臼井小は結構――」 |
直井 | 「不良学校」 |
藤原 | 「不良学校。王子台の奴は大体臼井小の奴らを恐れてたから。あの、ジャスコがあってそこに行くんだけど、臼井小の奴らに会ったら気をつけなきゃっていうのがあったんだよ。まあ臼井小の一部だけど。そこにチャマとか升は全然入ってないんだけど」 |
直井 | 「うん」 |
藤原 | 「チャマとか升とかは…チャマはもう、『もっちゃーん!』みたいな感じだったよな」 |
直井 | 「うん。やっぱりほんとに、幼稚園の時に仲良かったとかだけじゃなくて、やっぱり藤原はリーダー格だったから。だからその後、中学になった時も、藤原に再会するってのがすごいデカいことだった。俺のイメージはやっぱヒーローはヒーローのまま。だからなんかね、中学で会えて超嬉しくて。『もっちゃーん!』って呼んだら、『お前、まだそうやって呼ぶのかよ』って下駄箱で言われたことがある」 |
藤原 | 「ああ、なんかそんなような感じだったね」 |
直井 | 「で、隣にいた友達紹介してくれたの」 |
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