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中学校時代〜藤原&増川〜
藤原 「俺と増川は、だからチャマと升が小学校時代に"集会委員会帝国"を築いたみたいなノリで、俺と増川は大ブレイクして。まあ、基本的にザコだったと思うんだけど(笑)。要はネタをやってたんだよな。それでその噂が広がって、すげーコンビがいるらしいっつって他のクラスからも観にきて、面白いことやってって言われて。で、やるわけだよね。教室の後ろだったり、廊下だったり階段の踊り場だったり体育倉庫だったりで、いろんなネタやったな。で……中1の時の升の印象派……隣のクラスだったから、体育を合同でやってたんだよね」
「うん」
藤原 「俺は升は、すげーヤな奴だなと思ってて(笑)。ひとの足元を見て、揚げ足取ることばっか考えてる奴なんだろうなと思ってて(笑)。でもバスケ部とかで結構仲良くしてたんだよな。だから嫌いだなってんじゃなくて、ヤな奴で好きみたいな感じ」
直井 「ヒデちゃん厳しかったからなー。今と全然違うよ」
藤原 「そうだ、1回升が、俺と増川んとこに『お前らそんなにすげーすげーって言ってっけど、言っても大したことねーべ』って値踏みしにきて。どうにかしてあいつら大したことねーよってネタを掴みたかったんだと思うんだけど笑。『俺がお題出すからなんかネタやってみろよ』って升が言い出して。俺らはどんと来いよって感じなの。『この階段使ってなんかやってみろ』って言われて。『いいよ』っつって、まったく同じ動きと同じ言葉をな」
増川 「そう。なんでかな(笑)」」
藤原 「親友だったよな。交換日記とかしてた」
増川 「毎日ジャスコ行って」
藤原 「ラーメン食って」
増川 「で本屋さん行って。時には別の本屋さんまで歩いて行ってたりしてて笑」
藤原 「そうそう、すごい歩いたね」
増川 「で、空想の話とかいっぱいしてた」
藤原 「こいつはほんと面白かった。何が面白かったって、短パン――」
増川 「あははは」
藤原 「中学の体操服が半そで短パンだったんだけど、そのまま遊びに行っちゃうの笑。さすがにみんなちょっと色気づいててさ、ドライヤー当てるやつもいるじゃん、髪にさ。チャマはボンタンとか履いてたしね。紫のTシャツとか着て。それはそれでお洒落心だろうし。そんな中でひとりだけ短パン(笑)。半そで短パン。で、声高い」
増川 「アウトだよな(笑)」
藤原 「で、一緒にジャスコ行ってラーメン食って。ラーメン食うって行為自体めちゃめちゃ大人じゃん、中学時代。だからすっげー大人な気分になって。そういう時に、増川が気ぃ利かせて水を3つ持ってきてくれたの。そういうのもすごいカッコ良く映るの(笑)。で、『うおおお、こいつすげー大人じゃん』みたいに思って。でズルズル食ってて、まあ水飲もうかってなったら、なくなってんの、全部。ひとりで全部飲んでんの。しかもなんか――」
増川 「なんか咽ちゃって」
藤原 「なんかゲップかわかんないけど、ゲロー、ゲローってずっと止まんねえの、5分くらい」

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