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中学校時代〜藤原&升〜
増川 「(笑)ゲーセン行ったりしてたね、あと」
藤原 「ゲーセン行ったね。ゲーセン行くとチャマが奥のほーうにいて。チャマのそんとき連れてた友達、結構悪い奴が多くて。チャマは『もっちゃーん!』とか『藤原ちゃん!』とかそういうノリで、ハイテンションで話かけてくれるんだけど、でもボンタンとかなんだよ。一緒にいる奴らはペッとか唾吐いて、『あいつカツアゲしようぜ』とか言ってるような奴らばっかで。俺はそれは結構、衝撃的ではあったんだけど。それで、中2んなったら、俺の小学校時代の同級生にいきなり『升って奴がお前と友達になりたがってるよ』って言われて。聞いてみたら、升が俺の小学校の卒業文集を読んだらしくて、それで俺に興味持ってくれたらしく」
「そう。『黙れガチャピン』っていう……卒業文集だから、みんな『先生ありがとう』みたいなこと書いてあるのに、こいつだけなんか、逆に『死ね先生』みたいな(笑)」
藤原 「ガチャピンって先生のことなの(笑)」
「なんかね、すごいクるものがあった」
藤原 「俺、それ提出した時にすごい怒られたの。最初『くたばれガチャピン』だったのね(笑)。『藤原くん、面白いのはわかるけど、くたばれとか汚い言葉使っちゃダメ』とか言われて、渋々書き直したの。 でも内容は決して妥協しなかったの。俺は書きたいこと書いたの。それを認めてくれたのが升だったの。結構嬉しかった」
「はははは」
藤原 「なんか升は、とっつきにくかったの。愛想も悪いし。でも『黙れガチャピン』を読んでくれた後は、すげー可愛いの(笑)。中2のキャンプの時に、カレーを作るんで班ごとに買い物をした時があって。で、チャマも一緒に行ったよね?ジャスコにニンジンだとかルーだとか玉ねぎだとか買いに行って。したらなんか女子に『さっき升が藤原のこと探してたよ。ひとりで探してて可哀想だから早く見つけてあげて』って言われて、俺キュンときたの(笑)。で、升を見つけたの。したら『おお来てたんだ、偶然じゃん』みたいな感じでテクテク来て。すげー可愛いなーとか思って(笑)。そんな感じで仲良くなってって。一緒にプールも行ったよね?」
「(笑)」

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